学校(がっこう)の教室(きょうしつ)や家(いえ)のトイレで、日々(ひび)、世界地図(せかいちず)を眺(なが)めている人(ひと)は多(おお)いかもしれない。その地図(ちず)が変(か)わろうとしている。国連総会(こくれんそうかい)で、これまで広(ひろ)く使(つか)われてきたメルカトル図法(ずほう)ではなく「イコールアース図法(ずほう)」を採用(さいよう)するよう促(うなが)す決議案(けつぎあん)が採択(さいたく)された。
トーゴが提案(ていあん)していたことを6月(がつ)に小欄(しょうらん)で取(と)り上(あ)げた。現地(げんち)で見守(みまも)ったケケリ・ムヴィ駐日臨時代理大使(ちゅうにちりんじだいりたいし)は「想像以上(そうぞういじょう)に支持(しじ)が広(ひろ)がった」と語(かた)る。メルカトル図法(ずほう)ではアフリカ大陸(たいりく)は実際(じっさい)よりかなり小(ちい)さくなる。視覚(しかく)が認知(にんち)に与(あた)える影響(えいきょう)は大(おお)きいと訴(うった)えてきた。
賛成(さんせい)は日本(にほん)を含(ふく)む164カ(か)国(こく)、棄権(きけん)はウクライナなど6カ国(こく)。唯一反対(ゆいいつはんたい)したのは米国(べいこく)で、植民地(しょくみんち)の賠償問題(ばいしょうもんだい)と結(むす)びつけた「過激(かげき)なイデオロギーの一部(いちぶ)だ」と批判(ひはん)した。
すぐに問題(もんだい)も持(も)ち上(あ)がった。北方領土(ほっぽうりょうど)がロシアの色になっている、クリミア半島(はんとう)がウクライナと同色(どうしょく)になっていない……。(・・・・・・。)決議案(けつぎあん)が問(と)うたのは投影法(とうえいほう)だが、地図(ちず)がいかに機微(きび)に触(ふ)れるものかがわかる。
米国(べいこく)では、冷戦時代(れいせんじだい)に膨大(ぼうだい)な数(かず)の地図(ちず)が作(つく)られた。大国のイメージを広(ひろ)め、国際社会(こくさいしゃかい)での米国(べいこく)の利益(りえき)を示(しめ)そうとしたと地図研究(ちずけんきゅう)をしてきたテ(て)ィム・バーニー氏は指摘(してき)する。「地図(ちず)は政治(せいじ)における権力(けんりょく)の道具(どうぐ)である」。米国(べいこく)が反対(はんたい)したのも、その意味(いみ)をよく知(し)るからか。
「地図(ちず)こそ領土(りょうど)に先行(せんこう)する。地図(ちず)そのものが領土(りょうど)を生(う)み出(だ)す」。そう書(か)いたのはフランスの哲学者(てつがくしゃ)ジャン・ボードリヤールだった。日々眺(ひびなが)める地図(ちず)が変(か)われば世界(せかい)もまた、変(か)わってくるに違(ちが)いない。
우리가 사는 세상 내가 바꿔 가야죠. 지도를 만들면서. ^^